『スモーク&キャット』

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いやはや、ネットの力ってのは凄いねぇ。こんな田舎町の、少量生産で地元にしか酒を卸してないような蒸留所にも取材の人間が来るんだもの。
知っての通り、切っ掛けは有名香水メーカーの調香師のブログ。うちのウイスキーの香りの秘密を解いたのは彼が初めてなんじゃないかな。さすが本職。
記事の通りうちの酒には麝香猫の香りが微量に入っている。それが地元の泥炭の煙臭さとの合わさって独自の香りになる。
で、ここからが本題。香りの元の話。
ズバリ言うと麝香猫の血を引いたうちのウイスキーキャットの琥珀からだ。倉庫番の彼の香りが大麦に移ったって仕組みさ。
親父の代に死んでるから残念ながら会わせることはできない。でも、彼は蒸留所にまだいるのさ。
樽に詰めたウイスキーが熟成段階で自然に嵩が減るのを”天使の取り分”っていうけど、うちはちょっとそれが多めでね。”琥珀の取り分”って呼んでるよ。生産量が少ないのもそう言うわけ。
その他
公開:19/12/31 11:25

ひょろ( twitterが主。あとは「月の音色」の月の文学館コーナー )

短いものしか書けない系ものかき趣味人
江坂遊先生の「短い夜の出来事」(講談社文庫)に入っているハイパーショートショートに触発されて、短い小説を書いている。
原稿用紙5枚→3枚→半分(200字)→140字(twitter小説)と着々と縮み中w。
月の音色リスナー

目にも止まらぬ遅筆を見よ!

twitterアカウント:hyoro4779

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