ひるがおファンファーレ ~ 太陽物語

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自然たちが、
まだ人の間でくらしていた頃のお話。

大きな池のほとりに
小さな村がありました。

そこにとても愛らしい男の子が
お母さんと住んでいました。
その愛らしさは
誰だって一目で好きになってしまうほどです。

ある日、二人が池のほとりを歩いていたら、
池の女神が男の子を見初めました。

男の子が欲しくなった池の女神は、
波を打ち寄せ、さらってしまいます。

お母さんはどうしていいかわからずに
ただ、ただ、泣き崩れてしまいます。
男の子も冷たい湖底で涙を流します。

それを見ていた昼顔たちが、
空に向かって一斉に声を上げました。
「助けて!この子はここにいるよ!」

聞きつけたお日様が、
雲間から男の子をさっと抱き上げ、
お母さんの元へ還します。

池の女神は歯ぎしりして悔しがりましたが、
お日様には敵いません。

そうして二人は、元通りにくらしましたとさ。

今は昔の物語。
ファンタジー
公開:19/08/19 23:36
更新:19/08/20 00:33
#太陽物語

やまのまや( 東京 )

目を留めていただいて、ありがとうございます(^^)

さぁさ! もの語りをはじめよう

400文字の小箱の奥に
ぎゅっと詰まった言の葉と

明けた途端にポンと広がり
はらり舞い散るヒトハシのムゲン

垣間見えるは神か悪魔か
ひと筆つづりて 心留め置き
今日も今日とて 世界を創る

さぁさ! もの語りが始まるよ!

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