『順番』
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ご主人様へ
勝手に家を出て行ってしまったことをお許しください。
決してあなたを嫌いになったわけではないのです。
あなたは犬であるボクに愛情を注ぎ、家族のように接してくださいました。その恩は忘れません。
しかし、時が来てしまったのです。
実はボクは、生まれながら"渋谷の犬"になることを運命づけられていたのです。
先日、先代がなくなったとの報がありました。次はボクの番です。
そうです、おハチが回ってきたのです。
勝手に家を出て行ってしまったことをお許しください。
決してあなたを嫌いになったわけではないのです。
あなたは犬であるボクに愛情を注ぎ、家族のように接してくださいました。その恩は忘れません。
しかし、時が来てしまったのです。
実はボクは、生まれながら"渋谷の犬"になることを運命づけられていたのです。
先日、先代がなくなったとの報がありました。次はボクの番です。
そうです、おハチが回ってきたのです。
その他
公開:19/10/19 21:49
渋谷
短いものしか書けない系ものかき趣味人
江坂遊先生の「短い夜の出来事」(講談社文庫)に入っているハイパーショートショートに触発されて、短い小説を書いている。
原稿用紙5枚→3枚→半分(200字)→140字(twitter小説)と着々と縮み中w。
月の音色リスナー
目にも止まらぬ遅筆を見よ!
twitterアカウント:hyoro4779
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