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「さっき大豆を頂いたの!」
夕刻、母が嬉しそうにベージュ色の粒がたくさん入った「国産100%有機栽培」という袋を私に見せた。

ん?

「ねぇ、お母さん。
『戻し過ぎに注意』って、でっかく書いてあるよ?」
「そうね。
 大豆は膨らむから、大きなボゥルが必要ね。」

「ねぇ、お母さん。
 茶色や縞々のが、混じっているよ?」
「そうね。
 変なのは、後から撥ねるわね。」

袋を開けて、ざざっとザルで水洗い。大きなボゥルに水をたっぷり。
その日の夜は普通に寝た。

次の朝。

騒々しさに目覚めると、
台所は所せましとしゃべる猫に占拠されてた。

母と私が突っ立ってると、一匹のご立派な猫が母に歩み寄る。

「呪いを解いてくださいまして、ありがとうにゃのです。
つきましては、我々を家来として。。。」
「ウチは猫の手を借りるほど、困ってませんから!」

あの時の母の顔ったら。
今でも我が家の語り草だ。
ファンタジー
公開:19/07/02 18:38
更新:19/07/05 22:59
あわぶくたった煮え立った

やまのまや( 東京 )

目を留めていただいて、ありがとうございます(^^)

さぁさ! もの語りをはじめよう

400文字の小箱の奥に
ぎゅっと詰まった言の葉と

明けた途端にポンと広がり
はらり舞い散るヒトハシのムゲン

垣間見えるは神か悪魔か
ひと筆つづりて 心留め置き
今日も今日とて 世界を創る

さぁさ! もの語りが始まるよ!

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