これでそうなった

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神々の意見が割れたのが人間の設計図。それでも設計図は完成したがナカニという神だけが反対していた。年長の神はナカニに言った。
「ナカニよ、何が不満じゃ。我々の設計図なら人間の肉体も精神も素晴らしい存在になるものを」
「だからですよ。ライオンやゾウの頭の奴、変身して狼の体になる奴、血を吸って太陽に当たると死ぬ奴を作りましょう」
「なぜじゃ?」
「カッコいいからですよ! あと人間の強敵を作りましょう! 地獄の魔王とか」
「じ、地獄とかないし。ナカニの意見に反対の者、挙手」
799万9千999の神々は手を挙げた。が、全ての神が合意しないと世界は始まらない。
「よし、ナカニよ。人間の心のほんの一部をそなたに任せる。よいな?」
ナカニは頷いた。

そして現代。
「右腕の封印、今こそ解放する!来い、アヴァロン!」
「へっ、こうなったら俺も『龍』を起こすしかねえな…!」
「マジでガキねえ。中2にもなって」
ファンタジー
公開:19/06/30 01:10
更新:19/06/30 01:18

大海原 天空( 東京 )

田丸先生のショートショートの手法のおかげで、長年溜め込んだ「小説書きたい熱」が発散できるようになりました!
ご感想・ご意見をお待ちしています、よろしくお願いします^^

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