青少年安全保障局地雷処理班

0
3

映画の後、茜ちゃんと僕は喫茶店に。僕の彼女、可愛い過ぎる。くるくるの髪も最高。
「茜ちゃんのかみ」
「おっと失礼!」
頭に熱いコーヒーを浴びて僕は絶叫した。見上げると屈強なタンクトップの男。
「あちち!アンタ一体」
男は僕をビンタした。
「君は死ぬ気か!」
「?」
「君は彼女に何と言うつもりだった」
「か、髪、可愛いよ」
再びビンタ。
「ぬけぬけと!」「アンタが言わせたんだろ!」
「見ろ彼女を」
すると茜ちゃんは涙目に。
「学くんヒドい!」
茜ちゃんは走り去った。唖然と見送る僕。
「髪は彼女の地雷だった。俺は青少年安全保障局地雷処理班、東渡。日々青少年の命を救っている」
「何が救うだ、お前のせいで台無しだ!」
「本当か?もし私がいなかったらどうなってた?リアルに考えろ」
僕はリアルに考えた。気まずくなり、ぎこちない会話、スマホばっか見て、夕食前に解散…。
「…ゆっくり即死だよ」
「だろ?」
SF
公開:19/06/29 18:53
更新:19/06/29 23:20

大海原 天空( 東京 )

田丸先生のショートショートの手法のおかげで、長年溜め込んだ「小説書きたい熱」が発散できるようになりました!
ご感想・ご意見をお待ちしています、よろしくお願いします^^

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容