4
5
美容院をやってると対応が難しいお客さんが来る。髪の長さが足りなかったり薄かったり。
だけどエビのお客さんははじめてだ。
「ええと、え、海老沢さん。今日はどうしましょう?」
「ボブでお願いします」
どこを!?
とはツッコめないので体を見る。うん分からん。
「まずシャンプーします」
「はい」
見た目で一番髪に近いのはヒゲだ。
オレは恐る恐るヒゲを洗った。
反応は…セーフ。
シャンプーが終わり、タオルで拭いて、席に座ってもらう。
よぉし!
…ヒゲって…切っちゃダメだろ…!
頭を抱えたオレに、海老沢さんが言った。
「やっぱり、私なんかが美容院に来るべきじゃなかったですよね」
オレはハッとした。オレがやるべきことは誠意を持って、お客様と向き合うことだけだ。
オレは希望通り、ヒゲをボブにカットして洗った後、しっかりドライヤーをかけた。
「ワックスつけますか?」
「…」
「海老沢さん?」
し、死んでる!
だけどエビのお客さんははじめてだ。
「ええと、え、海老沢さん。今日はどうしましょう?」
「ボブでお願いします」
どこを!?
とはツッコめないので体を見る。うん分からん。
「まずシャンプーします」
「はい」
見た目で一番髪に近いのはヒゲだ。
オレは恐る恐るヒゲを洗った。
反応は…セーフ。
シャンプーが終わり、タオルで拭いて、席に座ってもらう。
よぉし!
…ヒゲって…切っちゃダメだろ…!
頭を抱えたオレに、海老沢さんが言った。
「やっぱり、私なんかが美容院に来るべきじゃなかったですよね」
オレはハッとした。オレがやるべきことは誠意を持って、お客様と向き合うことだけだ。
オレは希望通り、ヒゲをボブにカットして洗った後、しっかりドライヤーをかけた。
「ワックスつけますか?」
「…」
「海老沢さん?」
し、死んでる!
ファンタジー
公開:19/07/01 00:27
更新:19/07/01 11:34
更新:19/07/01 11:34
田丸先生のショートショートの手法のおかげで、長年溜め込んだ「小説書きたい熱」が発散できるようになりました!
ご感想・ご意見をお待ちしています、よろしくお願いします^^
ログインするとコメントを投稿できます