隠し語問題

海外で日本語の隠し語が見つかったことから、日本政府の責任が追及された。
省庁間の壮絶な押し付け合いの末、哀れ文部科学大臣が記者会見の矢面に立たされた。
「今回の隠し語問題についてはどうお考えですか」
「は、なにぶん認識しておりませんでした」
「随分無責任な発言ですね。今後、日本語に隠し語を取り入れる予定はありますか」
「えー現在DNA鑑定待ちですので、その後の判断になるかと」
「それじゃあ『おうんちょ』がかわいそうではないですか？」
「は、しかしすでに日本語に該当する言葉があるので、日本語として正式にという可能性につきましては、今後専門家のご意見も伺った上でじっくりと考えていく必要があるかもしれません」
「なんてムダな日本語だ。あんたの今の答弁は99％無意味な言葉でしたよ。それこそ、おうんちょだ」
「な、キミ無礼じゃないか」
すると記者はニヤリ。
「おや、すでに隠し語を認められましたね？」