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最初はトンボかと思ったが、空飛ぶ小人である。
「殿様、拙者、妖精でござるが、この乱世に武士として一旗あげたくて参った次第にござる」
「なんと小人が飛んでおる。者共、見てみよマジ面白いぞ」
「殿、殿。まず話をお聞きくだされ」
殿はちょっと考えて言った。
「よしこうしよう。何かわしを楽しませたら武士に取り立ててやろう」
妖精がトンボの真似を披露する。
「いいじゃん」
意外とウケて足軽になれた。
しかしなかなか手柄が立てられぬ。妖精は非力で人を斬れぬのは道理である。
「このままでは一生足軽、あっそうだ」
妖精は小さな体を活かし、闇夜に紛れて敵の城を完璧に調べ尽くした。
「でかした妖精、よし出陣じゃ」
見事にお味方の大勝利。値千金の活躍をした妖精に殿様は言った。
「あっぱれあっぱれ。そなたの願いを叶えてやろう」
「さ、さすれば、殿の姫をそれがしの妻に」
「うーん…ダメ」
「ダメでござるかぁ」
「殿様、拙者、妖精でござるが、この乱世に武士として一旗あげたくて参った次第にござる」
「なんと小人が飛んでおる。者共、見てみよマジ面白いぞ」
「殿、殿。まず話をお聞きくだされ」
殿はちょっと考えて言った。
「よしこうしよう。何かわしを楽しませたら武士に取り立ててやろう」
妖精がトンボの真似を披露する。
「いいじゃん」
意外とウケて足軽になれた。
しかしなかなか手柄が立てられぬ。妖精は非力で人を斬れぬのは道理である。
「このままでは一生足軽、あっそうだ」
妖精は小さな体を活かし、闇夜に紛れて敵の城を完璧に調べ尽くした。
「でかした妖精、よし出陣じゃ」
見事にお味方の大勝利。値千金の活躍をした妖精に殿様は言った。
「あっぱれあっぱれ。そなたの願いを叶えてやろう」
「さ、さすれば、殿の姫をそれがしの妻に」
「うーん…ダメ」
「ダメでござるかぁ」
ファンタジー
公開:19/06/27 05:40
更新:19/06/27 14:21
更新:19/06/27 14:21
田丸先生のショートショートの手法のおかげで、長年溜め込んだ「小説書きたい熱」が発散できるようになりました!
ご感想・ご意見をお待ちしています、よろしくお願いします^^
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