多分きっと僕らは何百、何千とすれ違っている

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ねぇ、結果から言うと僕らは一つになれたけどさ、それまでの間僕らは多分何百回いや、何千回か両手の指じゃ数え切れないくらいすれ違ってたね。

僕が病院を出る日に君が生まれて、保育園では一緒のクラスになれなくて、僕は二丁目で君は三丁目でだから登校班は別々で小学3年生の頃に初めて同じクラスになれたけど班は別々で、中学の時君と同じ部活に入ったけど君は部活の先輩と付き合って、何度も校門で先輩を待つ君とすれ違って、高校は別々で、でもたまに最寄りの駅で一緒になって話しながら帰って、僕は二丁目君は三丁目で、君を見送って、大学は同じだけど中々会えなくて、僕は君じゃない子と付き合って、君も誰かと付き合って、何年かが過ぎて、あの時僕もその喫茶店に居たんだ、あの日僕も月を見てたんだ、あの日も―

君の居ない生活をして何年か経って久しぶりに僕は地元に帰って最寄り駅に降りたった。
君もたまたま帰って来てた
「久しぶり」
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公開:19/08/07 05:49

リョウスケ( 東京 )

1997

例えば、もしも、きっとが好き
全ては振り返ればの話で、
振り返った時それは時間ではなくて瞬間

声に出して読んでほしいです。


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