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「遂にわが社にも『コンプライヤンス』の波がやってきました。今こそ社員一丸となって、この難局を乗り越えていきましょう。」
社長が重々しく伝えた直後、正面玄関がバーン!と激しい音を立てて開いた。
見ると紺ブレ・出っ歯・猫背のガリ男が、巨大な隊列を組んで仁王立ちしている。
先頭の一人が、さっと手を上げ合図をした。
すると隊列全体が、社内へ向かってずんずん行進しだした。
コン!プライ!やんす!
コン!プライ!やんす!
呪文のように「コンプライヤンス」を唱えて社内を蹂躙する。やんす!の処で一斉に揉み手をし、イヤらしい営業スマイルを振りまく姿は社員全員をイラつかせた。
その時だ。彼らと目線の合った社員が、ボゥン!と煙に包まれ、奴らと同じ格好になって隊列に取り込まれたのだ。
「佐藤がやられたぞ!」
「アイツ法令違反してたのか!」
隊列は各部署を練り歩き、最後に社長室でボゥン!と音がしたのだ。
社長が重々しく伝えた直後、正面玄関がバーン!と激しい音を立てて開いた。
見ると紺ブレ・出っ歯・猫背のガリ男が、巨大な隊列を組んで仁王立ちしている。
先頭の一人が、さっと手を上げ合図をした。
すると隊列全体が、社内へ向かってずんずん行進しだした。
コン!プライ!やんす!
コン!プライ!やんす!
呪文のように「コンプライヤンス」を唱えて社内を蹂躙する。やんす!の処で一斉に揉み手をし、イヤらしい営業スマイルを振りまく姿は社員全員をイラつかせた。
その時だ。彼らと目線の合った社員が、ボゥン!と煙に包まれ、奴らと同じ格好になって隊列に取り込まれたのだ。
「佐藤がやられたぞ!」
「アイツ法令違反してたのか!」
隊列は各部署を練り歩き、最後に社長室でボゥン!と音がしたのだ。
その他
公開:19/07/21 01:02
目を留めていただいて、ありがとうございます(^^)
さぁさ! もの語りをはじめよう
400文字の小箱の奥に
ぎゅっと詰まった言の葉と
明けた途端にポンと広がり
はらり舞い散るヒトハシのムゲン
垣間見えるは神か悪魔か
ひと筆つづりて 心留め置き
今日も今日とて 世界を創る
さぁさ! もの語りが始まるよ!
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