なるか！？大逆転勝利！

物見が叫ぶ。
「報告！織田軍およそ2万、明日にはこの城に到着！」
「うむ」
板垣城城主の板垣宗盛は家臣たちに言った。
「聞いた通りじゃ。我が軍は2千、正面からは勝てぬ。何か策はあるか」
「拙者に妙案あり」
「さすが筆頭家老、強院寺幾成。申せ」
「我が方の足軽1人につき10人斬ればお味方の大勝利！」
「そうそうズバズバズバ〜ってバカ！それができたら苦労せんわ！次！」
「殿！」
「欲深兵助」
「半年前の金子、お返し頂いておりませぬ」
「あ、その話はまた、の。次！」
「策があり申す！」
「ぬ、汚濁下呂蔵、言え！」
「肥溜めをですな…」
「ダメ、次！あっ欲深、わしの壺に触るな」
「もはやお家に未来なし。債務不履行でござる」
「分かった、勝つ、勝つから」
「如何に？」

歴史書にこうある。
板垣城城主、板垣宗盛。城の周りに肥溜めを撒いている所を織田軍に捕まる。錯乱して10人来いとわめいていたという。