『職業選択の不自由』

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大学3年の秋、学校主催で就活セミナーが開かれた。
そこで行われたのが、天職診断テストだ。
これは、何百問と言う質問からスーパーコンピュータがその人の転職をズバリ診断してくれるという物だ。
なんでも国家的なプロジェクトが関わっているらしく、国立私立問わず全大学で行われるらしい。
その時の講師の人は言った。
「天職診断の結果は絶対です。他の職に就こうなんて思ってはいけませんよ」
診断の結果は私にとってまるで興味のない畑の職だった。
こんな診断ひとつで人生を棒に振ってたまるか。
私は自分の興味のある職を選んだ。
しかし、今となってそれを後悔している。
診断は正しかった。
結果に逆らったばかりに、職業を選択(洗濯)してしまったばかりに、私は今仕事を干されているのだから。
その他
公開:19/03/25 11:16

ひょろ( twitterが主。あとは「月の音色」の月の文学館コーナー )

短いものしか書けない系ものかき趣味人
江坂遊先生の「短い夜の出来事」(講談社文庫)に入っているハイパーショートショートに触発されて、短い小説を書いている。
原稿用紙5枚→3枚→半分(200字)→140字(twitter小説)と着々と縮み中w。
月の音色リスナー

目にも止まらぬ遅筆を見よ!

twitterアカウント:hyoro4779

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