『北風とチョコレート』

5
7

学生の頃、私と彼の恋のキューピッドになってくれたのが、2月の北風さんでした。
当時私は彼に片思いをしていたのですが、バレンタインにチョコを渡そうか悩んでいました。
クラスでも人気者の彼にはもしかして好きな人がいるんじゃないかと思っていたのです。
そんな私を見て、北風さんは情報を集めてくれました。風の噂ネットワークで。
彼に好きな人はいない。これを知った私はすぐにチョコの準備に取り掛かりました。
しかし、当日私はなかなかチョコを渡せませんでした。勇気が出なかったのです。
北風さんはそんな私の臆病風を自分の風でぴゅーと吹き飛ばしてくれました。
告白は成功。私たちは今でも仲良くやっています。
お互いの仕事の関係で遠距離恋愛だけれど、彼の様子は逐一伝わってきますから。
北風さんの風の便りで。
恋愛
公開:19/02/28 05:27

ひょろ( twitterが主。あとは「月の音色」の月の文学館コーナー )

短いものしか書けない系ものかき趣味人
江坂遊先生の「短い夜の出来事」(講談社文庫)に入っているハイパーショートショートに触発されて、短い小説を書いている。
原稿用紙5枚→3枚→半分(200字)→140字(twitter小説)と着々と縮み中w。
月の音色リスナー

目にも止まらぬ遅筆を見よ!

twitterアカウント:hyoro4779

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容