『へたっぴ』
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えー、毎度馬鹿馬鹿しい小噺に一時お付き合い願いたいと思います。
どこの世界にも下手っぴというものは居りまして、この狸腹鼓楽団のポン吉もそんな一匹でございました。
ポンポンスポポン スッポンポン
いつものように狸達が稽古をしていると、
「うぁがっ」
ポン吉の呻き声がいたします。
「ポン吉、またか」
団長狸が呆れ顔で寄ってきます。
「へぇ、手が滑って腹じゃなく男の急所を叩いちまいました」
「お前ぇ、入団して何年になる。もうすぐ仲秋の名月。本番なんだからしっかりしろよ」
「へい!」
そんなやり取りのあったあと、いざ仲秋の名月。本番の夜。
うまくいったかと思いきや、そこはポン吉、みなさんの期待を裏切りません。
「うぁがっ」
またも玉袋を叩いてしまいます。
ポン吉はその後団員から袋叩きにされたそうな。
おあとがよろしいようで。
どこの世界にも下手っぴというものは居りまして、この狸腹鼓楽団のポン吉もそんな一匹でございました。
ポンポンスポポン スッポンポン
いつものように狸達が稽古をしていると、
「うぁがっ」
ポン吉の呻き声がいたします。
「ポン吉、またか」
団長狸が呆れ顔で寄ってきます。
「へぇ、手が滑って腹じゃなく男の急所を叩いちまいました」
「お前ぇ、入団して何年になる。もうすぐ仲秋の名月。本番なんだからしっかりしろよ」
「へい!」
そんなやり取りのあったあと、いざ仲秋の名月。本番の夜。
うまくいったかと思いきや、そこはポン吉、みなさんの期待を裏切りません。
「うぁがっ」
またも玉袋を叩いてしまいます。
ポン吉はその後団員から袋叩きにされたそうな。
おあとがよろしいようで。
その他
公開:19/05/13 19:20
短いものしか書けない系ものかき趣味人
江坂遊先生の「短い夜の出来事」(講談社文庫)に入っているハイパーショートショートに触発されて、短い小説を書いている。
原稿用紙5枚→3枚→半分(200字)→140字(twitter小説)と着々と縮み中w。
月の音色リスナー
目にも止まらぬ遅筆を見よ!
twitterアカウント:hyoro4779
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