『亥心伝心』

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ああ、主役が続くって、なんていいことなんだろう。
今や僕ら猪は縁起物の代表。あの永世縁起物の招き猫氏に肩を並べたのだ。
事の発端は2019年亥年の1月1日。僕にある能力が目覚めた。
いや、正確にはちょっと前から兆候はあったんだ。
どうも普段から考えを読まれやすいと思っていたんだけど、それは顔や態度に出やすいからだと思っていたんだ。
でも違った。僕にはいわゆるテレパシー能力があったんだ。
それが一気に花開いたのが件の日。
世界中の人々に僕の思いを伝え、それを自分の考えのように思いこませることができるようになった。
僕はこれを"亥心伝心"と呼んでいる。
嘘だと思うなら、言ってみてよ。
今年はなに年かな?去年は?一昨年は?
そう、みんな疑いもしなかっただろうけど、2019年からずっと亥年なんだ。
ファンタジー
公開:19/01/01 15:32

ひょろ( twitterが主。あとは「月の音色」の月の文学館コーナー )

短いものしか書けない系ものかき趣味人
江坂遊先生の「短い夜の出来事」(講談社文庫)に入っているハイパーショートショートに触発されて、短い小説を書いている。
原稿用紙5枚→3枚→半分(200字)→140字(twitter小説)と着々と縮み中w。
月の音色リスナー

目にも止まらぬ遅筆を見よ!

twitterアカウント:hyoro4779

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