『雪』

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その雪が降ると、成す術はない。
去年の冬もいくつかの町や村が雪の中に沈んだ。
なぜなら、その雪が降っても、住民は雪掻きや雪下ろしをしないからだ。
人々は降る雪に身を任せてしまう。
どんなに高度な都市の融雪システムもその雪の前では無力だ。たちまち麻痺させられてしまう。
厄介なのは、その雪が普通の雪に混じって降ってくることだ。
恐ろしい恐ろしい”なりゆき”と言う名の雪。
今年はそんな雪が降らずにすむことを祈るばかりだ。
ホラー
公開:18/12/18 05:35
更新:18/12/18 05:52

ひょろ( twitterが主。あとは「月の音色」の月の文学館コーナー )

短いものしか書けない系ものかき趣味人
江坂遊先生の「短い夜の出来事」(講談社文庫)に入っているハイパーショートショートに触発されて、短い小説を書いている。
原稿用紙5枚→3枚→半分(200字)→140字(twitter小説)と着々と縮み中w。
月の音色リスナー

目にも止まらぬ遅筆を見よ!

twitterアカウント:hyoro4779

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