『宴』

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ボージョレー・ヌーボー解禁の日、世界中から酒の神様が集まって宴が開かれます。
主催者は葡萄酒の神ディオニューソス。自分の管轄外の酒も口にしてみたいと思ったのがその動機です。
「ようこそ、ハトホル様。エジプトの古代ビール、楽しみにしておりました」
「これはこれは、日本の松尾様。お、これは新米の日本酒ですか」
「おや、そちらはメキシコの竜舌蘭の女神マヤウェル様。おお、特製のテキーラですか」
さて、お酒の神様ですから元々お酒には強いのですが、チャンポンで呑んでいるので酔いも早まります。
一番最初に出来上がったのはなんと主催者のディオニューソスでした。
「でへへぇ、た~のし~れすねぇ」
しなだれかかられたハトホルが言います。
「あらあら、お口まで酔っぱらっている様子。夜も更けたしそろそろお開きに致しませんか?」
「らいじょ~ふ、お口はろってませんよぅ。夜も更けたぁ?まぁだまだ宵(酔い)の口」
ファンタジー
公開:18/12/19 19:27
更新:18/12/19 19:28

ひょろ( twitterが主。あとは「月の音色」の月の文学館コーナー )

短いものしか書けない系ものかき趣味人
江坂遊先生の「短い夜の出来事」(講談社文庫)に入っているハイパーショートショートに触発されて、短い小説を書いている。
原稿用紙5枚→3枚→半分(200字)→140字(twitter小説)と着々と縮み中w。
月の音色リスナー

目にも止まらぬ遅筆を見よ!

twitterアカウント:hyoro4779

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