『宴』

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世界の果てのちょっと先、そこが魔女たちのサバトの会場。
年に一回開かれる、世界中の魔女が集まる大きな夜宴。
でも、呑めや歌えと騒げるのは魔女認定された本物の魔女だけ。
私たち魔女志願者にとっては年に一回の魔女試験の会場でもあるの。
魔女の認定試験は恐ろしく合格率が低い。
だって、世界中から魔女志願者が集まって毎年片手で足りるほどしか合格者が出ないんだから。
そもそも魔女学が深すぎるの。
薬草学に、呪術、数秘術から使い魔の躾け方までとにかく幅が広い。
その中からまんべんなく試験問題は出題されるし、基礎も応用もしっかり身につけないといけない。
もちろん実技試験だってある。
そんな狭き門でも魔女になりたいって人は多い。そして、魔女志願者は得てして諦めが悪い。
私だって15歳で初めて試験を受けてから、もう53浪もしているしね。
魔女界にお婆さんが多いのは合格するまでに歳を取ってしまうからなのよね。
その他
公開:18/12/19 19:23

ひょろ( twitterが主。あとは「月の音色」の月の文学館コーナー )

短いものしか書けない系ものかき趣味人
江坂遊先生の「短い夜の出来事」(講談社文庫)に入っているハイパーショートショートに触発されて、短い小説を書いている。
原稿用紙5枚→3枚→半分(200字)→140字(twitter小説)と着々と縮み中w。
月の音色リスナー

目にも止まらぬ遅筆を見よ!

twitterアカウント:hyoro4779

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