『政宗の右目』

5
10

戦国の世において忍者たちが活躍したように、戦というのは華々しい戦場よりも、情報戦が重要であった。
敵を知るために間者を放ち、相手は偽の情報を掴ませようとする。
そのため、一国の将たるものには、その情報の真偽を見極める眼が不可欠だったのだ。
さて、ここに伊達政宗という武将がいる。言わずと知れた独眼竜である。
彼は情報の真偽を見抜くのが戦国一と謳われていた。
部下たちの噂ではその力は彼の天然痘で光を失った右目にあるという。
政宗は情報に向き合うときは必ず右目の鍔の眼帯を上へと押し上げるからだ。
が、それは実はなんてことはない誰でもできることだった。
ただそれをさも大仰に見せたところが政宗らしい。
なにせ彼は、眉に唾(鍔)を付けていただけなのだから。
その他
公開:18/12/14 17:02

ひょろ( twitterが主。あとは「月の音色」の月の文学館コーナー )

短いものしか書けない系ものかき趣味人
江坂遊先生の「短い夜の出来事」(講談社文庫)に入っているハイパーショートショートに触発されて、短い小説を書いている。
原稿用紙5枚→3枚→半分(200字)→140字(twitter小説)と着々と縮み中w。
月の音色リスナー

目にも止まらぬ遅筆を見よ!

twitterアカウント:hyoro4779

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容