『コカイン』

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「アニキ、見せたいとっておきの物って何ですかい?」
「へへ、こいつだよ」
「その白いの、ヤクっすね」
「そう、コカインよ。オヤジから譲ってもらったんだ。こいつをキメるとすげぇハッピーになるんだぜ。おめぇやったことあるか」
「ないっすよ、そんな高価なもん」
「じゃあ、俺のやり方をよく見てな。こう紙の上にのっけてな、鼻っ柱から行ってグッと吸うんだ。おおお。キタキター。よし、お前もやれ」
「いいんですかい、アニキ。よし、紙の上に出して……」
「オイ、そんなに大量に出すんじゃねぇ。ちょっとでいいんだちょっとで。鼻っ柱から行くんだからな。微量(鼻梁)だ微量」
その他
公開:18/12/13 22:26

ひょろ( twitterが主。あとは「月の音色」の月の文学館コーナー )

短いものしか書けない系ものかき趣味人
江坂遊先生の「短い夜の出来事」(講談社文庫)に入っているハイパーショートショートに触発されて、短い小説を書いている。
原稿用紙5枚→3枚→半分(200字)→140字(twitter小説)と着々と縮み中w。
月の音色リスナー

目にも止まらぬ遅筆を見よ!

twitterアカウント:hyoro4779

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