8
13
男は言った。俺がやった、と。
ある男も言った。俺がやった、と。
またある男も言った。俺がやった、と。
目の前にある死体を取り巻き、
三人の男は緊張交じりに、安堵の微笑を浮かべる。
うっすらと汗ばむ背中が、寒空の中、蒸気する。
時刻は夕刻。
そろそろ闇が攻め入りそうな深い森の中。
肩で息をしながら、男たちはそれぞれに噛み締めた。
そう、俺たちはやったんだ、と。
三人の男は死体を担ぎ、森の奥へと消えていった。
「…おーい!源さん、やったか?」
「ああ!何とか仕留めたぜ!」
3人の男たちが担いできたのは、大きなクマ。
最近、クマによる被害で人が喰われたのだ。
討伐に出た狩猟チームの成果に、村人は歓喜した。
早々にクマの皮を剥ぎ、
森の入口へ祀りつつも、村人は畏怖の念を森へと捧げる。
だが、村人は知らなかった。
人を喰らうクマは、一体ではないことを。
ある男も言った。俺がやった、と。
またある男も言った。俺がやった、と。
目の前にある死体を取り巻き、
三人の男は緊張交じりに、安堵の微笑を浮かべる。
うっすらと汗ばむ背中が、寒空の中、蒸気する。
時刻は夕刻。
そろそろ闇が攻め入りそうな深い森の中。
肩で息をしながら、男たちはそれぞれに噛み締めた。
そう、俺たちはやったんだ、と。
三人の男は死体を担ぎ、森の奥へと消えていった。
「…おーい!源さん、やったか?」
「ああ!何とか仕留めたぜ!」
3人の男たちが担いできたのは、大きなクマ。
最近、クマによる被害で人が喰われたのだ。
討伐に出た狩猟チームの成果に、村人は歓喜した。
早々にクマの皮を剥ぎ、
森の入口へ祀りつつも、村人は畏怖の念を森へと捧げる。
だが、村人は知らなかった。
人を喰らうクマは、一体ではないことを。
その他
公開:19/02/18 14:56
目を留めていただいて、ありがとうございます(^^)
さぁさ! もの語りをはじめよう
400文字の小箱の奥に
ぎゅっと詰まった言の葉と
明けた途端にポンと広がり
はらり舞い散るヒトハシのムゲン
垣間見えるは神か悪魔か
ひと筆つづりて 心留め置き
今日も今日とて 世界を創る
さぁさ! もの語りが始まるよ!
ログインするとコメントを投稿できます