『垢嘗(あかなめ)』

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人間にもセレブと呼ばれる高級志向の者がいるように垢嘗にもオレらのような高級嗜好のやつがいる。
オレらは風呂の垢を嘗めるような下賤な真似はしない。俺たちは高級エステ店と手を組んで上流階級の奴等の垢擦りならぬ垢嘗めをやっているんだ。
そもそも垢をこそげ落とすことに特化した俺たちにかかれば古い角質なんてあっと言う間にきれいになる。
しかも俺たちの唾液は皮膚組織の超活性化作用がある。
皮膚は第3の脳といわれるくらいの力を秘めている。所謂第6勘なんかは皮膚の超活性化に起因するものさ。
客には大好評だし、俺たちは旨い垢にありつける。
やっぱり旨いもん食ってるやつの垢はひと味違うぜ。
その他
公開:18/10/17 23:36
更新:18/10/17 23:38
妖怪 百鬼夜行シリーズ

ひょろ( twitterが主。あとは「月の音色」の月の文学館コーナー )

短いものしか書けない系ものかき趣味人
江坂遊先生の「短い夜の出来事」(講談社文庫)に入っているハイパーショートショートに触発されて、短い小説を書いている。
原稿用紙5枚→3枚→半分(200字)→140字(twitter小説)と着々と縮み中w。
月の音色リスナー

目にも止まらぬ遅筆を見よ!

twitterアカウント:hyoro4779

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