『秋風と眼鏡』

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お客様、こちらが新作の瓶底眼鏡、秋風シリーズでございます。どうぞ、お掛けになってくださいませ。
どうでしょう、桃園が見えますでしょうか。
こちらは桃ジャムの瓶底で作った眼鏡でございます。
桃は原産地の中国の物を使用していますので、まさに見える景色は桃源郷でございましょう?
次にこちらを。こちらはアップルサイダーの瓶底を使用しております。真っ赤に実ったリンゴが見えますでしょうか。
こちらの白い陶器でできた瓶底眼鏡はマツタケの土瓶蒸しで使用したものでございます。
これだけのマツタケの群生地は類を見ないですよ。もちろん場所は企業秘密です。
いかがでしょう、お気に召しましたでしょうか。
え、こちらのレンズの大きな眼鏡はなんですかって。
こちらは少々掛ける際に注意が必要でございます。
見える景色は黄金の稲穂。使用しているのは日本酒の一升瓶でございます。
度数がありますのでクラクラせぬようご注意を。
その他
公開:18/10/10 19:24

ひょろ( twitterが主。あとは「月の音色」の月の文学館コーナー )

短いものしか書けない系ものかき趣味人
江坂遊先生の「短い夜の出来事」(講談社文庫)に入っているハイパーショートショートに触発されて、短い小説を書いている。
原稿用紙5枚→3枚→半分(200字)→140字(twitter小説)と着々と縮み中w。
月の音色リスナー

目にも止まらぬ遅筆を見よ!

twitterアカウント:hyoro4779

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