『名刺』

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息子が戦地から帰ってきた。たった一枚の名刺となって。
息子の戦友と名乗る青年は息子は勇敢に戦って、名誉の戦死を遂げたと告げた。
この国では、男は磨り潰されるまで働く企業戦士。女は子供を産む機械でしかないのだ。
どこかの家で出兵が決まったのか、軍歌が聞こえる。
「♪黄色と黒は勇気の印 24時間戦えますか」
私は涙も見せずに、受け取った8枚目の名刺を名刺ホルダーに挟む。
SF
公開:18/10/03 16:50

ひょろ( twitterが主。あとは「月の音色」の月の文学館コーナー )

短いものしか書けない系ものかき趣味人
江坂遊先生の「短い夜の出来事」(講談社文庫)に入っているハイパーショートショートに触発されて、短い小説を書いている。
原稿用紙5枚→3枚→半分(200字)→140字(twitter小説)と着々と縮み中w。
月の音色リスナー

目にも止まらぬ遅筆を見よ!

twitterアカウント:hyoro4779

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