イベントの裏側で
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開演時刻まであと10分…
先にプレゼントを預けようと席を立ち
スタッフを探して廊下に出ると
前に居たファンの人がスタッフを呼び止めてプレゼントを渡そうとしている
『プレゼントを渡して頂けますか?』
「どの方に…」
『秦佐和子さんに』
「秦先生にですね、お預かりします」
周囲が少しざわつく
すいません、私も預かって頂きたいのですが
「ど…」
被せ気味に『秦先生に』
決して彼を茶化したのでは無い
『秦先生』と言う言葉を茶化したのだ
私にも覚えがある、学生時代ずっと飲食店でバイトをしていたせいか
喫茶店でコーヒーを飲んでる時に
カランカラン…とドアの開く音に
店員よりも早く『いらっしゃいませ』と言って恥ずかしくなったことを…
彼は出版社の人間なんだろう
その大半は〇〇先生と呼ぶせいで癖になってたのかも知れない
私と違っていたのは顔色ひとつ変えず淡々と仕事をこなしていることだった
先にプレゼントを預けようと席を立ち
スタッフを探して廊下に出ると
前に居たファンの人がスタッフを呼び止めてプレゼントを渡そうとしている
『プレゼントを渡して頂けますか?』
「どの方に…」
『秦佐和子さんに』
「秦先生にですね、お預かりします」
周囲が少しざわつく
すいません、私も預かって頂きたいのですが
「ど…」
被せ気味に『秦先生に』
決して彼を茶化したのでは無い
『秦先生』と言う言葉を茶化したのだ
私にも覚えがある、学生時代ずっと飲食店でバイトをしていたせいか
喫茶店でコーヒーを飲んでる時に
カランカラン…とドアの開く音に
店員よりも早く『いらっしゃいませ』と言って恥ずかしくなったことを…
彼は出版社の人間なんだろう
その大半は〇〇先生と呼ぶせいで癖になってたのかも知れない
私と違っていたのは顔色ひとつ変えず淡々と仕事をこなしていることだった
その他
公開:18/11/19 13:00
更新:18/11/19 20:21
更新:18/11/19 20:21
イベントでの出来事
事実は小説よりも奇なり
プチコン2海で『帰海』が優秀作に選出されました
また選んで頂ける様に精進中
生粋の秦佐和子さん推しです
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