口だけ女
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とある静かな町にこんな噂が立った。
「夜遅くに外を歩いていると、口だけ女に捕まる」。
『口だけ女』というのは文字通り口だけしかない女の幽霊。夜道に真っ赤な唇が、ゆらゆらふよふよ、浮いている。
口だけの女が何をするのか。それは長話である。噂話に世間話。誰々の喧嘩を仲裁したとか、そんな話を延々と。
口だけ女は恐怖の対象。けれどだーあれも、怖がらない。むしろ彼らは、好いている。口だけ女を好いている。それは女が嫌味じゃないから。女が撒いていく話の種は、それはそれは美しいから。
こうして今日も、口だけ女は消えていく。話の種を撒きながら、町に活気を与えながら。
「夜遅くに外を歩いていると、口だけ女に捕まる」。
『口だけ女』というのは文字通り口だけしかない女の幽霊。夜道に真っ赤な唇が、ゆらゆらふよふよ、浮いている。
口だけの女が何をするのか。それは長話である。噂話に世間話。誰々の喧嘩を仲裁したとか、そんな話を延々と。
口だけ女は恐怖の対象。けれどだーあれも、怖がらない。むしろ彼らは、好いている。口だけ女を好いている。それは女が嫌味じゃないから。女が撒いていく話の種は、それはそれは美しいから。
こうして今日も、口だけ女は消えていく。話の種を撒きながら、町に活気を与えながら。
公開:26/10/28 11:36
2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)
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さがやま なつき