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 やたらと看板の多い街だった。
「次の交差点を右へ」
 その指示に従い、私は右に曲がる。
「橋のかかる川を二つほど行き、その先を左へ」
 少し指示が長くなったが、行き先は我が家だ。私は記憶も頼りに、やはり指示通りそう渡る。ところがだった。問題は思わぬ形で起きてしまった。頭上にある看板だけを頼っていた私は、すっかり平衡感覚を失い、ついに道がわからなくなってしまった。そして、その私にトドメを刺してくる看板に遭遇する。
「本当に、この道でよろしいですか?本当に?」
 いい年して迷子になってしまった私の前に、建物は一軒もなかった。
公開:26/09/03 11:33

さがやま なつき( 鹿児島 )

2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)

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