八月三十一日の夜に

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 夏休み最終日。ぼくは頭を抱えながら机の前に向かっていた。と、遠くから母さんが呼ぶ声がして、ぼくは部屋を出た。
「なに?忙しいんだけど」
 口答えしつつ、母さんに擦り付くと、母さんは困った顔でこちらに目を落とした。「あなたに小包よ。その、影から」
「影?」
 見ると、大きな包みの上に手紙が挟まっていて、そこには「ショウタ君の影より」とぼくの名前が書いてあった。「ありがとう」ぼくはお母さんに言って、包みを部屋に運んだ。すると、出るわ出るわ。やった覚えのない夏休みの課題たちが。
「毎日暑くて嫌になるよね。君の代わりに外に出て宿題を終わらせてきたから、明日は休んじゃダメだよ。」
 たしかに今年は暑くて、やる気が起きなかった。歩くのも億劫に思った日は、もしかして影がなかったから?
 足元に目を落とすと、いつのまにか戻ったらしいぼくの影が、ぱちり、とウィンクを返してきた。
公開:26/08/30 15:04

さがやま なつき( 鹿児島 )

2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)

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