ラジオの時代

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「平成50年、8月10日の朝です」とラジオが告げた。
ニュースを聞きながら、身支度をする。

出勤中はラジオドラマを聴く。
個人制作が盛んで、多様なジャンルの話が配信されているのだ。
法律の改正で、個人の放送局も手軽に作れるようになった。
ラジオこそ時代の最先端だ。

会社に着くと、最新式のワープロを机に置いた。
仕事のお供は、会社が契約しているラジオのビジネス講座だ。

終業し、17時に会社を出た。
歩きながらイヤホンをつけ、ラジオの音に耳を傾ける。
ふと、気づく。
ラジオで映像やデータが送れたら、もっと便利になるのでは?

「また、だめか」

天空からその様子を見て、神は深いため息をついた。
何度試しても、地球にはインターネットが生まれてしまう。
人は、繋がることを本能的に求めるのだろうか。
神は、何万回目かの地球創世にとりかかったのだった。
ファンタジー
公開:26/08/21 09:43

蒼記みなみ( 沖縄県 )

南の島で、ゲームを作ったりお話しを書くのを仕事にしています。
のんびりゆっくり。

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