オーバーオール信号機
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工事現場の脇で、オーバーオールが揺れていた。そのくたびれた感じ、間違いない、あれはおれのオーバーオールだ。若い頃によく着ていた。
オーバーオールは時折風に揺れていたが、少々の強い風にもびくともせず、そこにあり続けた。
「強いな、オーバーオール!」
おれは声援を送るつもりで声を張った。
その時だった。落ち葉が舞い上がるほどの強い風が吹いて、オーバーオールは破れてしまった。背中のバッテンが解け、ひらひらと飛んで行ってしまうオーバーオール。と思ったら、前に停まっていた車が次々に動き出した。おれは合点がいった。おれが着なくなったオーバーオールは、引退後、ここに再就職したのだろう。
まだまだ活躍できる。若いもんには負けんぞ、そう思って。
オーバーオールは時折風に揺れていたが、少々の強い風にもびくともせず、そこにあり続けた。
「強いな、オーバーオール!」
おれは声援を送るつもりで声を張った。
その時だった。落ち葉が舞い上がるほどの強い風が吹いて、オーバーオールは破れてしまった。背中のバッテンが解け、ひらひらと飛んで行ってしまうオーバーオール。と思ったら、前に停まっていた車が次々に動き出した。おれは合点がいった。おれが着なくなったオーバーオールは、引退後、ここに再就職したのだろう。
まだまだ活躍できる。若いもんには負けんぞ、そう思って。
公開:26/04/21 19:48
2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)
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さがやま なつき