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 ある晩、母親がバク揚げを揚げていた。どうやら推しの野球チームが勝ち、そのうえチームの中の推し選手が大活躍を果たしたらしい。
 家中に広がるバク揚げの匂いにたまらずむせる。そしておれはげんなりする。なにせこのバク揚げには恐ろしい副作用があるのだ。それは、数日間、眠れなくなること。
「母さん、おれの大学合格を全力応援してる」
 バク揚げ作りの真意をそう読んだおれは、プレッシャーと、今後の展開が見えているのとで、押し潰されそうになる。
 バク揚げの副作用効果が薄れてくる頃、今度は夜鍋で輝く一等星を煮込むに決まっている。
公開:26/04/09 13:22

さがやま なつき( 鹿児島 )

2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)

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