大きくてダメな猫

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ガチャっと音がして、あいつ専用の扉が開いた。
散歩から帰ってきたのだろう。
こんな夜遅くまで、どこまで行っていたのやら。

玄関に行くと、ふらふらと千鳥足で廊下を歩いたあと、突然うっ、とえづいた。
ああ、草でも食べてきたのかな。
背中をさすってやろうとしたら、風呂場へ走っていった。

追いかけていくと、廊下に点々と足跡が続いていた。
足が泥で汚れてる!
僕は汚れてるのは嫌いだって、あんなに言ってるのに、もう。
突然ふらっといなくなるし、部屋は汚すし。
身体は大きくなったのに、中身はいつまでだって子どものままなんだから。
まあ、そんなところも嫌いじゃないのだけど。

ひと段落してリビングに行くと、ソファで丸くなっていた。
おなかがゆっくりと上下していて、軽い寝息が聞こえる。
いい気なもんだ。僕がいないと何にもできないんだから!

僕はにゃあと一声なくと、飼い主の隣で、同じように丸くなった。
ファンタジー
公開:26/03/15 11:06

蒼記みなみ( 沖縄県 )

南の島で、ゲームを作ったりお話しを書くのを仕事にしています。
のんびりゆっくり。

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