試験紙
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隣の席の田中には、おかしな癖があった。ノートや教科書の端をちぎって食べるのだ。
「おまえさ、いいかげんやめろよ、その癖。今年受験だぞ?来年高校生だぞ?」
そう忠告すると、田中は言った。「だからだろ。受験生だからこそ、教材を食べているんじゃないか。」
ああ、あれか。おれは思った。試験前に書き込んだノートを食べるやつ。へぇ、本当にいるんだ、あれやってるやつ。
ノートを食べたら問題がすらすら解けるとか、そんなの信じていないおれはやはり顔を顰めるのを止められず、もう奴に構うのをやめた。実際田中も、超天才というわけでもないのだ。それならこの時期、本物の天才と仲良くなっていた方が賢いというものだ。
と、さりげなく立ち去ろうとしたおれの背後で、田中の独り言が聞こえた。
「ああ、また赤か。なかなか正解しないな。おっ、青はこっちだったか!」
「おまえさ、いいかげんやめろよ、その癖。今年受験だぞ?来年高校生だぞ?」
そう忠告すると、田中は言った。「だからだろ。受験生だからこそ、教材を食べているんじゃないか。」
ああ、あれか。おれは思った。試験前に書き込んだノートを食べるやつ。へぇ、本当にいるんだ、あれやってるやつ。
ノートを食べたら問題がすらすら解けるとか、そんなの信じていないおれはやはり顔を顰めるのを止められず、もう奴に構うのをやめた。実際田中も、超天才というわけでもないのだ。それならこの時期、本物の天才と仲良くなっていた方が賢いというものだ。
と、さりげなく立ち去ろうとしたおれの背後で、田中の独り言が聞こえた。
「ああ、また赤か。なかなか正解しないな。おっ、青はこっちだったか!」
公開:26/03/01 19:05
2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)
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さがやま なつき