考える土管
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ある時、土管は考えた。もっと人を温めたいと。
土管は最初、工事現場の人々を温めた。中にいろいろな燃えるものを詰められて。
次に土管は、幼子の風呂となった。孫に好かれたい主の手によるものだった。
そして土管は屋内にいる「湯船」と友達になり、窓越しに湯船の夢を聞いた。
本来「船」というものは、世界を旅して回るもの。人を何千、何万と乗せて。
「願わくば、僕も世界を旅してみたいよ」
湯船がそう言い、その願いはそのまま土管が引き継いだ。湯船は身動きできないからだ。土管ならば、転がっていける。
そして土管はたどり着いた。海という、どこまでも続く旅路に。
旅する土管は愛された。ずっと温められていた土管は、冷たい海を温めたのだ。そこは温泉となり、人々を温めた。やがて宿が建ち、町が活気付いた。
そして土管は、考えた。人々の笑顔が、町を、土管を、温めている。
さて、次はどこを温めようか。
土管は最初、工事現場の人々を温めた。中にいろいろな燃えるものを詰められて。
次に土管は、幼子の風呂となった。孫に好かれたい主の手によるものだった。
そして土管は屋内にいる「湯船」と友達になり、窓越しに湯船の夢を聞いた。
本来「船」というものは、世界を旅して回るもの。人を何千、何万と乗せて。
「願わくば、僕も世界を旅してみたいよ」
湯船がそう言い、その願いはそのまま土管が引き継いだ。湯船は身動きできないからだ。土管ならば、転がっていける。
そして土管はたどり着いた。海という、どこまでも続く旅路に。
旅する土管は愛された。ずっと温められていた土管は、冷たい海を温めたのだ。そこは温泉となり、人々を温めた。やがて宿が建ち、町が活気付いた。
そして土管は、考えた。人々の笑顔が、町を、土管を、温めている。
さて、次はどこを温めようか。
公開:26/02/19 19:37
2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)
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さがやま なつき