「殺さないよ」から始まる君たちへの懺悔ーそうしてふたたび、神のもとへー

8
4

「殺さないよ」
 そうだと信じて、わたくしは彼らを解き放ったのです。
 人は我らを、殺さないと。
 雲から産まれた彼らは白く、その心はどこまでも清い。清いからこそ、疑いを知らない。
 ある者は、未来を信じて身を託した。ある者は、流れのままに身を投じた。
 ある者は仲間といがみ合い、ある者は恐怖で人間を捩じ伏せ、またある者は、多勢で人々を圧しました。
 皆、みんなみんな、穢れてしまった。下界はそんな場所でした。
 (ほんとにそう?すべて人間だけが悪いの?)
 ああ、もうすぐ彼らの役目が終わる。私の元へ還ってくる。
(還って来なくちゃ、いけないの?そうしてふたたび、世に解き放つ?)
 ああ、皆の声が聞こえる!これは耳鳴り?幻聴ですか?
(いいえ、それは我らの声。穢れなき日を惜しむ我らの)
 ああ、わたくしを許してください!大きな過ちを犯した私を!
公開:26/02/12 11:31
更新:26/02/12 12:32

さがやま なつき( 鹿児島 )

2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容