「殺さないよ」から始まる君たちへの懺悔 ー猪編ー
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「「殺さないよ」って、言ったんだ、俺。仕方ないじゃんか、だって。あんな、潤んだ目で見つめられちゃあさ。だから俺、とっさに言ったんだ、言っちまったんだ、「殺さないよ」ーーって。
でもさ、無理なんだよ、実際の話がさ。だってあの子ら、ひとりが病気にかかればそりゃもう甚大な被害を生むわけで。そしたらもう、何百、何千っていう畜産農家が倒れるわけで。そうなったらなぜもっと早く対策しなかった!
って責められるのは俺たちなんだぜ?そんな理不尽な話、あるかよ。あってまるかよってんだ。
そこを言えば、あいつらもかわいそうだよ。人はたとえ感染力の強い病気になっても、殺処分にされないだろう?ところが彼らはすぐそうされる。拒否権はなし。本当、かわいそうだよ、あいつらは。俺らは。
なあ、聞いてるか?きいているのか?」
問いかけても、お猪口の中の酒は、なんにも答えて、くれなかったーー。
でもさ、無理なんだよ、実際の話がさ。だってあの子ら、ひとりが病気にかかればそりゃもう甚大な被害を生むわけで。そしたらもう、何百、何千っていう畜産農家が倒れるわけで。そうなったらなぜもっと早く対策しなかった!
って責められるのは俺たちなんだぜ?そんな理不尽な話、あるかよ。あってまるかよってんだ。
そこを言えば、あいつらもかわいそうだよ。人はたとえ感染力の強い病気になっても、殺処分にされないだろう?ところが彼らはすぐそうされる。拒否権はなし。本当、かわいそうだよ、あいつらは。俺らは。
なあ、聞いてるか?きいているのか?」
問いかけても、お猪口の中の酒は、なんにも答えて、くれなかったーー。
公開:26/02/11 12:00
2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)
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さがやま なつき