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 シャワーを浴びていた私は思わず声を上げてしまった。突然、お湯の勢いが強くなったのだ。私は悟った。今年も雨矢鳥(アマヤドリ)が巣を作ってしまったか、と。
「わかったわよ、身体洗うわよ」
 細く鋭く突き刺してくる雨矢鳥にそう返しながら、私は身体中を泡まみれにする。そのそばから泡を啄む雨矢鳥に苦笑したが、面倒だったお風呂が早く済んだのはよかった。
 私がまた声を上げたのは、ご機嫌で部屋に戻った時だ。部屋が水浸しになっていたのだ。間違いない、これも雨矢鳥の仕業だ。
「どこだ?どこに巣を作った?」
 拭き掃除をしながら巣を探すと、見つけた。まだデビューしていないエアコンが濡れている。私はため息をつく。このままエアコンを使ったら、この夏は大変なことになる。
「今年は扇風機で我慢か」
 せめて熱くなりすぎないでくれよ、そう願う私を嘲笑うように雨矢鳥が甲高く鳴いた。
公開:26/06/14 11:26
モチーフは巣作り中のツバメ

さがやま なつき( 鹿児島 )

2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)

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