0
1
ちゃぶ台の前で膝を折り、畳に脛を置いた。背筋を伸ばし、卓上の茶碗を見つめて。急須に手を伸ばし、注いでいく。
蒸気が、視界を遮る。
満たされた器に指先で触れ、直ぐに引いた。色褪せた布を巻いて両手で掴む。ゆっくりと持ち上げて、息を吹き付ける。木目に残した滴りが円を繋ぐ。それを眺め、啜った。
口に含み、転がし、喉を鳴らす。
縁から溢れた雫が甲を滑り、指が開いた。
落下する。
透き通る緑。
宙に拡がり──うねる。
茶碗の周囲を廻り続けて。
重く音を沈めた。
畳に沁みる、苦みを噛む。
天井を見上げ、息を吐いた。
────褪せた橙が、染みを擦る。
蒸気が、視界を遮る。
満たされた器に指先で触れ、直ぐに引いた。色褪せた布を巻いて両手で掴む。ゆっくりと持ち上げて、息を吹き付ける。木目に残した滴りが円を繋ぐ。それを眺め、啜った。
口に含み、転がし、喉を鳴らす。
縁から溢れた雫が甲を滑り、指が開いた。
落下する。
透き通る緑。
宙に拡がり──うねる。
茶碗の周囲を廻り続けて。
重く音を沈めた。
畳に沁みる、苦みを噛む。
天井を見上げ、息を吐いた。
────褪せた橙が、染みを擦る。
その他
公開:26/06/12 18:35
更新:26/06/12 19:45
更新:26/06/12 19:45
創作
詩的掌編
言葉の意味
哲学的な掌編を書いています。基本Show Dont Tellです。文章にAIを一切使用していません。画像はAIです。ブログに作品を置いてますので、ご興味があればこちらも是非。
https://baseman0406.blogspot.com/?m=1
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます
shige5964