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あらゆる資源が不足した星で、
ものごとを節約するために余白税が施行された。

しかし、政府の思惑は外れた。

税から逃れるため、人々は余白を埋めはじめたのだ。
スケジュールを分刻みに詰め込み、狭い家が人気になった。
電車は車両を減らし、常に満員状態。
世の余白を探し、糾弾する者も現れた。

ほどなくして、余白が消えた。
物流は途絶え、人の心は荒み、世界は分断された。
そして、動きを失った世界は停滞したのだった。

政府はこの星を放棄し、他の星への移住を決定した。
そこに大きな問題が立ちはだかる。
ロケットを発射する空間も、燃料も、人材もなくなっていたのだ。

政府は余白税は撤回。
全住民が協力して余白づくりが始まった。
数十年をかけ、世界は動きを取り戻し、移住計画は白紙に戻った。

以来、余白を持つことは、全住民の義務となっている。
二度と過ちを繰り返さないためだ。
ファンタジー
公開:26/05/30 10:42

蒼記みなみ( 沖縄県 )

南の島で、ゲームを作ったりお話しを書くのを仕事にしています。
のんびりゆっくり。

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