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帰ると玄関のど真ん中に箱が置いてあった。
あなたに… 誰宛?
私を含め家族は5人いる。
真相を確かめるため、箱をそのままにして置いた。
「ただいま。」
兄が帰ってきた。
靴を脱いで、二階へ上がって行ってしまった。
「ただいまー!」
弟が友達を連れて帰ってきた。
ワイワイと運動靴を脱ぎ散らかし、リビングでゲームを始める。
「よいしょ!ただいまー。」
買い物から母が帰ってきた。やっぱり箱は素通り。
最後に、父が帰ってきた。
「ただい…」
じっと箱を見ている。
しばらく眺めていたが、ふと私の方をみて、
「お前、コレ、見えてるのか?」
深刻そうにいった。
「そうか…」
そして父は、私に箱を手渡した。
「お前が、受け継ぐんだな…」
蓋をあけると…
一瞬にして私は、黒装束に大鎌を持つ死神へと変貌した。
「明日からはお前の仕事だ」
こうして私は今、死神稼業を生業としている。
あなたに… 誰宛?
私を含め家族は5人いる。
真相を確かめるため、箱をそのままにして置いた。
「ただいま。」
兄が帰ってきた。
靴を脱いで、二階へ上がって行ってしまった。
「ただいまー!」
弟が友達を連れて帰ってきた。
ワイワイと運動靴を脱ぎ散らかし、リビングでゲームを始める。
「よいしょ!ただいまー。」
買い物から母が帰ってきた。やっぱり箱は素通り。
最後に、父が帰ってきた。
「ただい…」
じっと箱を見ている。
しばらく眺めていたが、ふと私の方をみて、
「お前、コレ、見えてるのか?」
深刻そうにいった。
「そうか…」
そして父は、私に箱を手渡した。
「お前が、受け継ぐんだな…」
蓋をあけると…
一瞬にして私は、黒装束に大鎌を持つ死神へと変貌した。
「明日からはお前の仕事だ」
こうして私は今、死神稼業を生業としている。
ミステリー・推理
公開:18/09/01 10:33
目を留めていただいて、ありがとうございます(^^)
さぁさ! もの語りをはじめよう
400文字の小箱の奥に
ぎゅっと詰まった言の葉と
明けた途端にポンと広がり
はらり舞い散るヒトハシのムゲン
垣間見えるは神か悪魔か
ひと筆つづりて 心留め置き
今日も今日とて 世界を創る
さぁさ! もの語りが始まるよ!
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