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私はマッドサイエンティスト。

長年の研究の末、
有機物の分子のつながりを分解して、
こまかくばらばらにする消毒薬を完成させた。

しかもこの消毒薬、使ってもほとんど減らない。
分子を切り裂くハサミのようなものなのだ。

さっそく私は、この消毒薬をケーキに使った。
果たしたケーキは粉々になった。

実験は成功だ!

私は歓喜に打ち震えた。
これを使えば、完全犯罪も夢ではない。

ただ、自分にかかったら厄介だ。
私は全身をロボットに作り変えた。
それぐらい造作もない。

いよいよ、
私から彼女を奪った恋敵を消すために、
私はヤツの家に向かっていった。

こっそり中に侵入すると、
二人は仲良くベッドで寝ているではないか!

怒りに打ち震え、
私は消毒薬を、二人に向かってぶちまけた…

男は断末魔と共に消えていった。
だが彼女は、その皮膚の下の本性をあらわにしたのだ。

「そう、あなたも…」
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公開:18/08/22 21:17
更新:18/08/23 04:49

やまのまや( 東京 )

目を留めていただいて、ありがとうございます(^^)

さぁさ! もの語りをはじめよう

400文字の小箱の奥に
ぎゅっと詰まった言の葉と

明けた途端にポンと広がり
はらり舞い散るヒトハシのムゲン

垣間見えるは神か悪魔か
ひと筆つづりて 心留め置き
今日も今日とて 世界を創る

さぁさ! もの語りが始まるよ!

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