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「ありがとう」
その言葉が、ゆっくりと形になっていった。
はじめは夕焼け空の大きな雲に。
次の日には、海の白波に。
その次の日には、煙突から噴き出る煙に。
また次の日には、揺れる稲穂に。
さらに次の日には、月の表面に浮かび上がった。
文字が出ているのは、10分程度。
私の住む町でしか見れないらしく、
出る時間は定かではない。
そして、この文字を見た人は、
翌日に必ず1つ、願いがかなうのだった。
この現象が世界中で噂になって、
過疎化していた私の町は、一躍、観光名所。
特に告白前の二人が見ると、必ず結ばれると評判になった。
そのうち噂がヒートアップして、
「町を買いたい!」というアラブの富豪も出てくる始末。
ところが、ある日。
「さようなら」と浮き出てきた。
この現象に、世界中がざわめいた。
そして、
町が日没を終えた瞬間。
地球は一瞬で消し飛んだのだ。
その言葉が、ゆっくりと形になっていった。
はじめは夕焼け空の大きな雲に。
次の日には、海の白波に。
その次の日には、煙突から噴き出る煙に。
また次の日には、揺れる稲穂に。
さらに次の日には、月の表面に浮かび上がった。
文字が出ているのは、10分程度。
私の住む町でしか見れないらしく、
出る時間は定かではない。
そして、この文字を見た人は、
翌日に必ず1つ、願いがかなうのだった。
この現象が世界中で噂になって、
過疎化していた私の町は、一躍、観光名所。
特に告白前の二人が見ると、必ず結ばれると評判になった。
そのうち噂がヒートアップして、
「町を買いたい!」というアラブの富豪も出てくる始末。
ところが、ある日。
「さようなら」と浮き出てきた。
この現象に、世界中がざわめいた。
そして、
町が日没を終えた瞬間。
地球は一瞬で消し飛んだのだ。
その他
公開:18/08/21 00:28
更新:18/08/21 02:50
更新:18/08/21 02:50
目を留めていただいて、ありがとうございます(^^)
さぁさ! もの語りをはじめよう
400文字の小箱の奥に
ぎゅっと詰まった言の葉と
明けた途端にポンと広がり
はらり舞い散るヒトハシのムゲン
垣間見えるは神か悪魔か
ひと筆つづりて 心留め置き
今日も今日とて 世界を創る
さぁさ! もの語りが始まるよ!
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