小さなロボット

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小さなロボットが居ました。
お役目は家事とおしゃべり。

一生懸命お仕事すると、
年季が終わった暁に、
好きな形にしてもらえます。

だからいっぱい仕事して、
いっぱいおしゃべりして、
年季が来るのを待ちました。

そうして100年務めたある日。
身体が動かなくなりました。
ようやく年季を終えたのです。

「さて、お前は何になりたいのだね?」

おひげの博士が優しく聞きます。

小さなロボットは、
小さな声で答えました。

「ワタシはまた、同じ体になりたいのです。」

「せっかく仕事を終えたのに、かい?」

「ワタシは、仕事が好きでした。
ワタシは、おしゃべりがもっと好きでした。
どうぞまた、同じ形にしてください。」

小さなロボットはまた、
小さなロボットになりました。

ロボットを見送った後、
博士は小さくため息つきました。

「ヤレヤレ、どのロボットも
同じことを言うもんだわい。」
SF
公開:18/08/19 02:13

やまのまや( 東京 )

いそがしさにかまけて、しばらくお留守にしていたら。
初めての入賞を頂戴いたしました。素直にうれしいです♪
https://short-short.garden/contest/532923
目を留めていただいて、ありがとうございます(^^)

さぁさ! もの語りをはじめよう

400文字の小箱の奥に
ぎゅっと詰まった言の葉と

明けた途端にポンと広がり
はらり舞い散るヒトハシのムゲン

垣間見えるは神か悪魔か
ひと筆つづりて 心留め置き
今日も今日とて 世界を創る

さぁさ! もの語りが始まるよ!

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