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小さなロボットが居ました。
お役目は家事とおしゃべり。
一生懸命お仕事すると、
年季が終わった暁に、
好きな形にしてもらえます。
だからいっぱい仕事して、
いっぱいおしゃべりして、
年季が来るのを待ちました。
そうして100年務めたある日。
身体が動かなくなりました。
ようやく年季を終えたのです。
「さて、お前は何になりたいのだね?」
おひげの博士が優しく聞きます。
小さなロボットは、
小さな声で答えました。
「ワタシはまた、同じ体になりたいのです。」
「せっかく仕事を終えたのに、かい?」
「ワタシは、仕事が好きでした。
ワタシは、おしゃべりがもっと好きでした。
どうぞまた、同じ形にしてください。」
小さなロボットはまた、
小さなロボットになりました。
ロボットを見送った後、
博士は小さくため息つきました。
「ヤレヤレ、どのロボットも
同じことを言うもんだわい。」
お役目は家事とおしゃべり。
一生懸命お仕事すると、
年季が終わった暁に、
好きな形にしてもらえます。
だからいっぱい仕事して、
いっぱいおしゃべりして、
年季が来るのを待ちました。
そうして100年務めたある日。
身体が動かなくなりました。
ようやく年季を終えたのです。
「さて、お前は何になりたいのだね?」
おひげの博士が優しく聞きます。
小さなロボットは、
小さな声で答えました。
「ワタシはまた、同じ体になりたいのです。」
「せっかく仕事を終えたのに、かい?」
「ワタシは、仕事が好きでした。
ワタシは、おしゃべりがもっと好きでした。
どうぞまた、同じ形にしてください。」
小さなロボットはまた、
小さなロボットになりました。
ロボットを見送った後、
博士は小さくため息つきました。
「ヤレヤレ、どのロボットも
同じことを言うもんだわい。」
SF
公開:18/08/19 02:13
目を留めていただいて、ありがとうございます(^^)
さぁさ! もの語りをはじめよう
400文字の小箱の奥に
ぎゅっと詰まった言の葉と
明けた途端にポンと広がり
はらり舞い散るヒトハシのムゲン
垣間見えるは神か悪魔か
ひと筆つづりて 心留め置き
今日も今日とて 世界を創る
さぁさ! もの語りが始まるよ!
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