並ぶ餃子屋 〜 西新宿

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新しくできた餃子屋は
常に3時間待ちの行列だ。

不思議なことに、
店のことは、
外では誰も話したがらない。

何故そんなに並ぶのか、
行って確かめることにした。

中に入ると、客は皆、
下を向いてブツブツと
なにやら小声でしゃべっている。

中には嗚咽して泣く客や、
怒鳴りだす客までいる。

「ご注文は?」
「あ、焼き餃子1つ。」
「黒と赤がございます!」
「え? じゃ、黒。」
「甘口、普通、辛口がございますが。」
「は?? 普通で。」

果たして出てきた餃子は、
見た目も味もごく普通。

ただその皿には、
ゴルゴ13ばりの顔が描かれていて
なんともシュール。

するとその絵と目が合った。

「なあ、お前。疲れた顔してんな。
仕事、大変なんだろ。」

さ、皿がしゃべった!?

「餃子食ってる間、
話聞いてやっからよ。。。」

その皿とは、あれ以来、
親友以上の付き合いをしている。
その他
公開:18/08/16 13:45
更新:18/08/16 16:05

やまのまや( 東京 )

いそがしさにかまけて、しばらくお留守にしていたら。
初めての入賞を頂戴いたしました。素直にうれしいです♪
https://short-short.garden/contest/532923
目を留めていただいて、ありがとうございます(^^)

さぁさ! もの語りをはじめよう

400文字の小箱の奥に
ぎゅっと詰まった言の葉と

明けた途端にポンと広がり
はらり舞い散るヒトハシのムゲン

垣間見えるは神か悪魔か
ひと筆つづりて 心留め置き
今日も今日とて 世界を創る

さぁさ! もの語りが始まるよ!

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