オーバーテクノロジー

ケータイの進化はめざましい。

例えば、
「夜7時に手作りカレーが食べたいな。
予算は300円でお願い。」
と、声でアプリにセットしておくと。

まずアマゾンに注文が入り、
地元農家のおばちゃん達が、
愛情込めて刻んだ野菜と産直お肉が
自宅にすぐに届けられる。

ロボットが受け取ると、
台所に行くまでに、梱包を外して軽く炒める。
ゴミは分別、ダストシュートへ。

水を張った寸胴鍋が、
遠赤外線でコトコト煮込むと、
頃合いを見てカレールーが投入される。

夜7時に合わせて、
美味しいカレーが出来上がるのだ。

煮込み加減や味加減、
具材の切り方や食材の好みは全て、
お母さんが設定するから安心だ。

このアプリ、
なんと1000種類の料理を
登録できるのだ。

え？お母さんが作って
冷凍で送ればいいじゃないかって？

そんなことをしたら、
私たちの技術が全て、
無駄になってしまうじゃないか！