お猿のビー玉 〜 太陽物語

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深い森の奥の奥。
お猿の兄弟がいました。

ある時、
兄さん猿がビー玉を拾いました。
キラキラ光って、とってもきれい。

それが羨ましい弟猿は、
指をくわえて見てました。

兄さん猿は、
にっこり笑って弟猿に渡します。

弟猿は嬉しくなって、
ビー玉を空にかざして眺めます。

そこにいたずらカラスがやってきて、
ビー玉をぴゅっとくわえて飛んで行きます。

弟猿は悲しくなって、
お顔を真っ赤にしてワンワン泣きます。

それを見ていた兄さん猿は
カラスの巣に行き、
こっそり隠れて待ちました。

いたずらカラスを見つけると、
兄さん猿は
葉っぱで作った大きな羽根で、
カラスをわーっ!と脅します。

驚いたカラスは、
思わずビー玉を落とします。

それを拾おうとした兄さん猿は、
慌てて木からドスンと落ちて、
大きなしりもちつきました。

だからお猿は、
お顔とお尻が今でもあんなに赤いのです。
ファンタジー
公開:18/08/15 21:55
更新:19/07/03 01:05
#太陽物語

やまのまや( 東京 )

目を留めていただいて、ありがとうございます(^^)

さぁさ! もの語りをはじめよう

400文字の小箱の奥に
ぎゅっと詰まった言の葉と

明けた途端にポンと広がり
はらり舞い散るヒトハシのムゲン

垣間見えるは神か悪魔か
ひと筆つづりて 心留め置き
今日も今日とて 世界を創る

さぁさ! もの語りが始まるよ!

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