理想の彼女 〜 新大塚

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素敵な彼女と出会うために、
僕は天祖神社にお参りした。

パン!パン!
「素敵な彼女と出会えますように!」

程なくドヤドヤと音がして、
10人の女性が僕の前に現れた。

「あなたの願いは叶えられたわ!
私たちから選びなさい!」

奈良の女官の格好をして
全員般若の面をしている。

「神である私たちを願うなんて、
本当に目が高いわね!」
「ほら、よりどりみどりよ!」
「なんなら全員でお相手するわよ!」

口々にやいのやいの言うものだから、
思わず「あ、間に合ってますから。」と
言ってしまった。

すると般若の面は二つに割れて、
絶世の美女たちが面を出した。

「これでどう!?」
「いや、フツーの、人間の彼女がいいんで。」

全員キーキー文句を言い、お堂の奥に消えて行く。

呆気にとられて振り返ると、
呆然と見てる女性がいた。

僕はすかさずこう言った。
「僕と、お付き合いしませんか?」
その他
公開:18/08/10 13:07
更新:18/08/10 21:01

やまのまや( 東京 )

心が切なくなる物語が好きです

幸せの余韻が残る物語が好きです

身近なのに「あ!」となる物語が好きです

そして時々、背筋がぞわ!っとする物語も素敵です

世界の幸いが、物語の中にあらわれることのできますよう
 

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