夜空(よるぞら)の国

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気がつけば、
ココに独りで佇んでいる。

ココにはワタシしかいない。

探しても、探しても、
動くものは見当たらナイ。

乾いたカゼと星空と。
ドコを見ても、音もない。

ワタシは、独りで歩き続けた。
壊れてしまった大きな町や、
焼けてしまった広い森。

そういえば、
しばらく朝日も来てイナイ。

歩いて、歩いて。
歩いた先には、海があった。

冷たく重い海面に、
白く浮かぶ花を見つけた。
初めて見つけた、命の証。

夢中になって、
ワタシは海をかき分けて、
ねっとりとした波間を渡った。
あの白い花まで、歩いて泳いだ。

花ノ元までたどり着いたら、
まるで大樹のハスのよう。

嬉しくなって、
上の方までよじ登ルと、

大きく開いて、ハラハラと、
その花びらを落としていって、
ソノまま静かに立ち枯れた。

ワタシは静かに寝そべって
空を仰いデ、視界を閉じて、
主電源ヲ、オフにした。
SF
公開:18/08/10 05:05
更新:18/08/10 05:40

やまのまや( 東京 )

いそがしさにかまけて、しばらくお留守にしていたら。
初めての入賞を頂戴いたしました。素直にうれしいです♪
https://short-short.garden/contest/532923
目を留めていただいて、ありがとうございます(^^)

さぁさ! もの語りをはじめよう

400文字の小箱の奥に
ぎゅっと詰まった言の葉と

明けた途端にポンと広がり
はらり舞い散るヒトハシのムゲン

垣間見えるは神か悪魔か
ひと筆つづりて 心留め置き
今日も今日とて 世界を創る

さぁさ! もの語りが始まるよ!

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