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大おばあ様から頂いた不思議なせんすは、
季節の風景を映し出すものだった。
春には菜の花畑を映し、
夏には白い砂浜と青い大海原。
秋には黄金の稲穂を映すし、
冬には温い囲炉裏端を見せてくれる。
開いてみるまでわからないけど、
子どもの私は、
不思議なせんすに夢中になった。
だけど、子どもなんて飽きっぽいもの。
いつしか私は、
せんすのことを忘れていった。
大人になって、
ふと、あのせんすを思い出した。
そういえば、どこにあるのだろう?
まだ風景は、映るのだろうか?
実家を探すと、
果たしてせんすはそこにあった。
恐る恐る広げると。
…小さな私が、そこにいた。
私とお手玉した記憶。
私と豆剥きした記憶。
泣きべそかいてた小さな私に
甘いお菓子をこっそりくれた、
しわくちゃな手が映し出される。
大おばあ様の眼差しに、
優しく見守る愛情に、
とめどなく
熱い涙が溢れ出た。
季節の風景を映し出すものだった。
春には菜の花畑を映し、
夏には白い砂浜と青い大海原。
秋には黄金の稲穂を映すし、
冬には温い囲炉裏端を見せてくれる。
開いてみるまでわからないけど、
子どもの私は、
不思議なせんすに夢中になった。
だけど、子どもなんて飽きっぽいもの。
いつしか私は、
せんすのことを忘れていった。
大人になって、
ふと、あのせんすを思い出した。
そういえば、どこにあるのだろう?
まだ風景は、映るのだろうか?
実家を探すと、
果たしてせんすはそこにあった。
恐る恐る広げると。
…小さな私が、そこにいた。
私とお手玉した記憶。
私と豆剥きした記憶。
泣きべそかいてた小さな私に
甘いお菓子をこっそりくれた、
しわくちゃな手が映し出される。
大おばあ様の眼差しに、
優しく見守る愛情に、
とめどなく
熱い涙が溢れ出た。
ファンタジー
公開:18/08/09 00:53
更新:18/08/09 09:51
更新:18/08/09 09:51
目を留めていただいて、ありがとうございます(^^)
さぁさ! もの語りをはじめよう
400文字の小箱の奥に
ぎゅっと詰まった言の葉と
明けた途端にポンと広がり
はらり舞い散るヒトハシのムゲン
垣間見えるは神か悪魔か
ひと筆つづりて 心留め置き
今日も今日とて 世界を創る
さぁさ! もの語りが始まるよ!
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